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読書

  • 2020年5月10日
  • 2020年5月14日

南北朝正閏論がわかる本(3冊)

南北朝正閏論は、南朝の天皇と北朝の天皇のどちらが正統かの議論です。南北朝時代を扱った本ではよく言及されていますが、正閏論だけを詳しく論じた本はなかなかありません。 そういった中で、南北朝正閏論を理解するために役立つ本3冊(番外編まで含めれば4冊)をご紹介します。   1.松本清張『小説東京 […]

  • 2020年4月6日
  • 2020年4月11日

鴎外の本音

明治の文豪、森鴎外の小説に『二人の友』という小品がある。 森鴎外は陸軍省の軍医でありながら、帰宅後や休日を使って文学をものにした、元祖副業の鬼のような人物である。   明治32年、近衛師団の軍医部長兼軍医学校長から小倉の第十二師団軍医部長として転任したが、その小倉での日常生活を描いたものだ […]

  • 2020年3月6日
  • 2020年3月8日

山田風太郎 魔群の通過(その2)

さて、山田風太郎の「魔群の通過」のメインは、天狗党が、常陸(茨城県)から京都を目指す凄絶な道程だ。   天狗党の行程   天狗党は1,000人という集団で上洛した。 何百丁という鉄砲、おびただしい荷物、12門の大砲を、それを運ぶ馬150頭を引き連れつつ、進んだ。 中山道などの街道 […]

  • 2020年3月2日
  • 2020年3月2日

山田風太郎 魔群の通過(その1)

幕末、水戸で天狗党の乱という内戦があった。 明治維新の思想的原動力となった尊王攘夷という概念を作り出しながら、明治になって政府の顕官を一人も出さなかった水戸藩。 天狗党の乱という「総力戦」を藩の中でやってしまったので、歴史的にはもぬけの殻になってしまった水戸藩。 「魔群の通過」は、そんな天狗党の乱を […]