- 2020年3月21日
- 2020年3月23日
後期水戸学(その2)
後期水戸学(その1)はこちらです。 早熟の天才にして、後期水戸学の創設者、藤田幽谷(ゆうこく)は正名論(せいめいろん)を書くが、ときの権力者・松平定信は、正名論の中に天皇重視、幕府軽視の思想を感じ取り、幽谷を幕僚として採用しなかった。幽谷は江戸藩邸での水戸藩官僚の不正を暴くが、その筆法が激烈なことで […]
後期水戸学(その1)はこちらです。 早熟の天才にして、後期水戸学の創設者、藤田幽谷(ゆうこく)は正名論(せいめいろん)を書くが、ときの権力者・松平定信は、正名論の中に天皇重視、幕府軽視の思想を感じ取り、幽谷を幕僚として採用しなかった。幽谷は江戸藩邸での水戸藩官僚の不正を暴くが、その筆法が激烈なことで […]
今回は、後期水戸学について説明します。 江戸中期から幕末にかけて、藤田幽谷、藤田東湖、会沢正志斎ら、強烈な思想家が出てきて、後期水戸学を作り上げます。 前期で尊皇思想を主張した水戸学は、後期では尊皇攘夷となり(「攘夷」が加わります)、思想は先鋭化していきます。 明治維新を実現する理論的根拠となり、維 […]
ここでは、江戸時代の水戸藩で生まれた水戸学という学問、その中で前期水戸学と言われるものについて説明します。 水戸光圀が始めた「大日本史」のについての説明、その思想が中心です。 冒頭、少し、幕末の天狗党の乱にひっかけて説明を開始します。 天狗党の乱の淵源 幕末の天狗党の乱は、水戸藩の中で […]
さて、山田風太郎の「魔群の通過」のメインは、天狗党が、常陸(茨城県)から京都を目指す凄絶な道程だ。 天狗党の行程 天狗党は1,000人という集団で上洛した。 何百丁という鉄砲、おびただしい荷物、12門の大砲を、それを運ぶ馬150頭を引き連れつつ、進んだ。 中山道などの街道 […]
幕末、水戸で天狗党の乱という内戦があった。 明治維新の思想的原動力となった尊王攘夷という概念を作り出しながら、明治になって政府の顕官を一人も出さなかった水戸藩。 天狗党の乱という「総力戦」を藩の中でやってしまったので、歴史的にはもぬけの殻になってしまった水戸藩。 「魔群の通過」は、そんな天狗党の乱を […]